2018年4月24日火曜日

ハイイロゲンゴロウを語る

今日はゲンゴロウの中でも異端児のハイイロゲンゴロウ(以下ハイイロ)を語ります。
ハイイロゲンゴロウ(Eretes griseus
  • 大きさは10mm前後。大きくても15mmほど。
  • 普通種。プールとかにも普通にいたり。
  • 模様の個体差がすごい。
前にも紹介したハイイロ君。目が無茶苦茶大きくて激カワです。アイドル系ゲンゴロウ。日本ではヒメゲンゴロウと並んでみかける頻度が高いですが、ヒメゲンゴロウに比べより人工的な水場にもいる印象のド普通種。幼虫は↓みたいな感じ。上にもかいた通り個体差が大きく、各個体模様が違うのが面白いです。
赤虫を食うハイイロ幼虫。顔の模様がキュート

ただこいつら、身近な種類ですが他のゲンゴロウ達と違うことがいくつかあるイレギュラーな種類です。
まず、なぜかこいつらは水面からそのまま飛び立てます。そもそも他のゲンゴロウ達は一度陸上で甲羅干しをしてから飛び立ちます。でもハイイロはそのステップを踏まずにそのまま飛びます。なんでそんなことが出来るのかは僕にはわかりません。むしろ誰か教えてください。(ハイイロも甲羅干し自体はやります。)とにかく身軽でしょっちゅう飛ぶし、泳ぎ方も8の字かいてるみたいでわけわかりません。むしろその泳ぎ方のせいで一発でハイイロがいるのが分かります。水中で上翅を広げたりもします。あと、なんでか知りませんがこいつら鳴きます。ヴーヴーて。すくなくとも他種では鳴いているのは聞いていないんですがどうなんでしょうね。
それとゲンゴロウのオスには交尾時にメスにくっつくための吸盤が前脚についています。(ヒメゲンゴロウのはあれどうなっとるんですかね?)が、ハイイロの吸盤はやけに強いのか、水槽のガラス面にくっついたはいいものの、そのあと外れなくなって呼吸が出来ずに溺死することがあります。今後飼育する人は注意です。
この前の記事にも書いたように冬場氷の張る下を泳いでいたりするし、むしろたまにハイイロ本体ごと凍っています。
ゲンゴロウは酸素を空気中から得ているので息継ぎをしに水面にあがります。その際お尻に空気を蓄えてまた潜りますが、ハイイロはその蓄える量が尋常じゃない気がします。(本記事一枚目の写真が分かりやすいですな。)
そんなちょっと他とは違うゲンゴロウ。それがハイイロゲンゴロウ。
もうわけがわからないよ。
でもそんなハイイロが好きだよ。(きもい)

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